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イーサリアムGlamsterdamがSepoliaで始動:ガスリミットは11時間で6,000万から2億へ、一方で新規ストレージ作成コストは約5倍に

30秒バージョン · 忙しい方へ
ガスリミットは3倍にできても、新規ストレージ作成は約5倍に。容量と価格は常に一緒に調整される。

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01 · なぜ起きたのか?

ePBSは現在のMEV-Boostと何が違うのか?

どちらも「誰がブロックを組み立て、提案者にどう支払うか」を扱うが、信頼の置き場所が違う。MEV-Boostはプロトコル外のサービスで、ビルダーがリレーにブロックを渡し、リレーが提案者に中継する。双方がリレーの不正や停止がないことを信頼する必要がある。ePBS(EIP-7732)はこの受け渡しをコンセンサスプロトコルに書き込み、ビルダーの支払いをプロトコル自体が保証するため、第三者リレーが担保役を務める必要がなくなる。代償はコンセンサスルールの複雑化で、ステーキングプールもビルダー支払いの監視方法を更新しなければならない。

02 · 仕組みは?

なぜ今、ガスリミットを2億に近づけるのか?

レイヤー1のブロックサイズは、一般的なバリデーターが時間窓内に処理できる範囲で決まる。これまで引き上げを控えたのは、ノードがトランザクションを1件ずつ再実行し、短時間で検証する必要があり、ブロックが大きいと追いつけない恐れがあったからだ。BALはノードが必要な状態を事前に読み込んで並列処理することを可能にし、ePBSは検証の時間窓を広げる。両者が揃って初めて「大きくても安全なブロック」が現実になる。単なるパラメーター調整ではなく、まず基盤を変え、その上で容量を語る順序である。

03 · 自分にどう影響する?

ガスリミットは実際に誰が調整しているのか?

イーサリアムのガスリミットは、フォークで固定される数値ではなく、バリデーターがブロックを提案する際に上下へ少しずつ動かせる上限で、多数のバリデーターの意向が漂流先を決める。Glamsterdam始動後、Sepoliaが11時間で6,000万から2億へ上がったのは、テストネットのバリデーターが歩調を合わせて引き上げた結果だ。メインネットでは、ステーカー、ステーキングプール、ノード運営者が追随するかどうかにかかっており、彼らはハードウェア負荷や状態肥大も合わせて判断する。

04 · どうすればいい?

一般ユーザーは今、何に注意すべきか?

短期的に必要な行動はないが、二点覚えておきたい。第一に、メインネットの日付は未定なので、具体的な公開日を伝える情報は公式ソースで確認すること。第二に、今後エアドロップの受け取り、一括ミント、頻繁な新規アカウント作成を行う場合、1操作あたりのコストが現在より上がる可能性がある。一方、通常の送金は21,000ガスに据え置かれるため、日常の送金はこの再価格設定の影響を受けない。

全文 +

2026年10月6日、イーサリアムの次の大型ハードフォークGlamsterdamがSepoliaテストネットで始動した。当初は8月3日の予定で、2か月以上遅れた。イーサリアム公式ロードマップは現在も「2026年第4四半期にメインネット予定、日付は未確認」としている。つまり今回起きたのはリハーサルであり、メインネット公開ではない。

テストネットで実際に起きたこと

TechFlowの報道(KuCoin転載)によると、Sepoliaのガスリミットはフォーク後11時間で約6,000万から約2億へ引き上げられ、現行水準の約3.3倍に達した。チェーンは重大な障害なくファイナライズを続けた。同報道では、クライアントごとに1ノードで見た場合、Gethが4,000万ガスのブロックを処理する時間は約115ミリ秒から約30ミリ秒に短縮された。ただし筆者自身が、データは1日に満たないと断っている。

目玉は二つ:ePBSとブロックレベルアクセスリスト

Glamsterdamは18のEIPをまとめており、特に重要なのは二つである。一つはEIP-7732、プロトコル組み込みの提案者・ビルダー分離(ePBS)だ。現在、ブロックビルダーと提案者の受け渡しはMEV-Boostのようなプロトコル外のリレー経由で行われている。ePBSはこの受け渡しをプロトコル内に取り込み、バリデーターのデータ伝播・検証の時間窓も約9秒に広がるため、より大きなブロックを扱う余地が生まれる。もう一つはEIP-7928のブロックレベルアクセスリスト(BAL)だ。実行前に各トランザクションが触れる状態を宣言するので、ノードは重複しないトランザクションを並列処理でき、新規ノードの同期でも全件を再実行せず結果を適用できる。

容量の拡大は無料ではない

ガスリミットが6,000万から2億になっても、フォークの有効化と同時にスループットが3倍になるわけではない。フォークが可能にするのは、より大きなブロックを安全に生成することであり、実際に上限を上げるかどうかはバリデーターの判断に委ねられる。注目すべきは同じパッケージ内の再価格設定だ。EIP-8037は新規ストレージスロットの作成コストを20,000ガスから97,920ガスへ、約4.9倍に引き上げる。EIP-2780は既存アカウントへの通常のETH送金を21,000ガスに据え置く。報道は、エアドロップ、ミント、新規ウォレット作成が目に見えて高くなると見ている。またEIP-7954はコントラクトサイズ上限を24KiBから64KiBに緩和する。イーサリアム財団は、ガスリミットが固定だと仮定するウォレット、インデクサー、ガス見積もりツールに更新が必要だと警告している。

今後のスケジュール

報道によれば、Hoodiテストネットは10月27日前後が提案されているが未確定で、メインネットは第4四半期が目標とされる。当初計画は2026年上半期だった。財団やクライアントチームからメインネットの日付は発表されておらず、日付を断定する情報は鵜呑みにできない。

あなたのお金にとって何を意味するか

ETHを保有するだけ、あるいはレイヤー2を使うだけなら、今すぐ必要な行動はない。テストネットの段階であり、メインネットの日付も未定だ。直接影響を受けるのは三者である。エアドロップ、ミント、大量のウォレット作成を行うチームは、将来、1操作あたりのコストが目に見えて上がる可能性がある。ウォレットやインデクサー、ガス見積もりツールを保守する開発者は、ガスリミット固定という前提を捨てる必要がある。ステーカーとノード運営者は、ePBS後にステーキングプールがビルダー支払いを監視する方法の更新が必要になる点に注意したい。「容量3.3倍」を「手数料が3.3分の1」と読むのはよくある誤解だ。容量は上限であり、手数料は需要と上記の再価格設定にも左右される。

出典:Glamsterdam — ethereum.org roadmap、Ethereum's Next Major Upgrade, Glamsterdam, Increases Block Capacity by 3.3x on Testnet (TechFlow via KuCoin)、Ethereum's Glamsterdam Upgrade Nears the Finish Line: Key Dates to Watch (BitBase)
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